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2006年7月24日

桐野夏生「やわらかい頬(上・下)」

北海道の別荘で、娘が行方不明になった。主人公のカスミは、娘がいなくなった前の晩、夫とともに訪れた仕事関係の知り合いの別荘で、別の男性との逢瀬を重ねていた。その瞬間、夫も娘も捨ててもいいと心の中で思ったことがカスミの胸に強くの残っている。必死の捜索にもかかわらず、なんの手がかりもないまま4年がたったころ、ガン宣告を受けた元刑事、内海が再捜査を申し出る。この出会いがかすみを変えていく。
内海やカスミの夢を借りていくつもの推測が語られる。事件の解決に向かわない物語の流れに、カスミの必死さや絶望を感じさせられて胸がくるしくなった。最後には、死の床についた内海を看病するうちに、カスミも娘の失踪に縛られずにいきていこうと思い始める。結末にはほんの少しだけど、前向きさが感じられて、少しだけ明るい気持ちになれた。しかし、相変わらず迫力ある文章。桐野夏生、すごいなぁ。

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コメント

私も読みましたeyeなかなか内容面白いですね。

投稿: 毒 | 2008年11月18日 21時59分

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