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2008年11月25日

花村萬月「風転」

<p>メッセージ</p>
読む本がないため、またバイオレンスな感じの本に手をだしてしましました。。。
 
主人公のヒカルは大学受験に失敗し、理屈ばかりで勇気も決断力もなく、なりゆきに任せただらしない生活。そんな中、紆余曲折の末に出会った、やくざの鉄男とバイクで旅にでる。
 
物語のはじめは、血なまぐさい描写が続き、読むのが苦しい。
まあ、もともとこの手の作家さんは苦手なんだけど、読む本がなかったため、我慢・・・。
と思っていたら、文庫での「中巻」あたりは、結構おもしろい。
ヒカルと鉄男のやりとりや、しつこいくらいの自己分析に、思わず引き込まれてしまう。
しかし、「下巻」になるとセックス&バイオレンス再びで、またつらく・・・。
 
結末は、やはり破壊的で、読み終わった時にはくたくたでした。
 
そして、この本を読み終わった数日後に、ものすごいバイオレンスな夢をみました。
きっとこの本の影響に違いない。

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村上龍「ラブ&ポップ」

<p>メッセー</p>
うちの旦那さんの蔵書に、村上龍がたくさんあるんですが、私はどうもなじめなくて・・・。
なかなか手が出ないのですが、読み物がなかったため、軽そうなものを1冊と思い、久しぶりに読みました。

女子高生目線の物語。

偶然見つけた、トパーズ指輪をどーしても手に入れたい!と思ったところから、援助交際に、一歩踏み出した裕美。
 
伝言ダイアルで適当な相手を見つけ、連絡を取る。
簡単に大金が手に入ることもあれば、時には危ない目にあうことも・・・。
 
どうして援助交際はいけないのか?
お金の価値とか、ココロの価値とかが、裕美の目線でほんのりと伝わる。
それほどの衝撃はないけど、説教くさくなく、不快なく伝わるところがよかったな。

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吉田修一「東京湾景」

うーん。ちょっと昔のトレンディドラマって感じ?
トレンディドラマとか言っちゃうところで、歳がバレバレっぽいけど。
 
携帯の出会い系をきっかけに知り合った2人。
お互いに、駆け引きをしつつ、本気にならない関係だと思ってた。
そんな二人がいつの間に・・・。
 
という、わかりやすい展開。
ゆりかもめからの東京湾の景色の描写が美しい。
 
可もなく不可もなく、といった感じ。
上から目線ですんません。

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2008年11月17日

いしいしんじ「ポーの話」

<p>メッセージ</p>
うなぎ女から生まれたポー。黒くて小さなポー。
なんていとおしいんだろうか。ポーはたくさんの愛に包まれて育ち、たくさんの人と触れ合って、さまざまな気持ちに触れる。
 
うなぎ女のもとで育ったポーは、ある洪水の後に、海へと流れて行く。
 
さあ、行きなさい。と送り出す、うなぎ女たちの力強いこと!
 
母は強し、だなぁ。命の源。
 
街から出たポーは、たくさんの人に出会い、「大切なもの」を少しづつ知ってゆく。
そして誰かの大切なもの、を守ろうとする。
 
物語の結末は、少し寂しくて、あったかい。
雄大な、そして壮大な世界。
 
つらつらと、たくさんの感想を書き述べることは難しいけれど、とても素敵な物語。
出会えてよかった。と思える大切な1冊です。

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熊谷達也「迎え火の山」

<p>メッセージ</p>
オカルトっぽいです。陰陽師とかそんな感じ?
「迎え火の山」というタイトルで、いつもの熊谷達也だろう!と思って読んだのですが・・・。
 
旧盆の十三夜、昔ながらの採燈祭(さいとうさい)復活を行うところから、話は始まる。なんと、その日、月山の頂に迎え火をたくと、先祖の霊と一緒に鬼も一緒に降りてくるという・・・。
祭りを復活させようと東奔西走している正志。
東京で売れないライターをしている工藤。
そして、霊が見えるという、由香。
降りてくる鬼を阻止しようと話は進むのだが。。。
 
歴史上の逸話や神話を織り交ぜ、読み応えはそれなりにある。
うーん。ミステリー的な展開と、神話や霊などに関する内容とが中途半端だったというか、重い話をずーっと読ませたわりには、最後に鬼を退治するあたりは、もっと迫力があってもよかったなぁ。
 
がんばってよんだのに・・・という気持ちはぬぐいきれず。
邂逅の森、みたいな話をまた読みたいなぁ。なんて。

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