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2009年1月22日

村上春樹「ダンスダンスダンス」

<p>メッセージ</p>
昔読んだ村上春樹を地味に再読しています。
 
話の筋や内容は大体覚えてました。
でも、あれ?と思うくらい感想がまったく違う。その時々でまったく違った感想をもてるのは、面白いですよね。
成長した、のかどうかはわかりませんが。。。
 
昔、恋人と訪れたドルフィンホテルにふと呼ばれて、再び訪れるところから、主人公の長い旅は始まる。
エキセントリックで美しい少女との出会い。昔の同級生との再会。いくつかの事件・・・。
そんな中、本人はとにかくひたすらに踊り続ける、羊男に言われたように・・・。
 
昔は、そんなに具体的な感想も抱かなかった気がするんですが、
今回読み終わって、ちょっとほっとしました。
 
主人公が羊男と出会ってから、自分の周りで起こることやその流れに身を任せながら少しづつ何かを取り戻していく感じ。
ああ、良かったな、と。本当に大切なことや人、なにかを大切に思う気持ちを思い出せて・・・。
 
話の本筋とは関係ないですが、なんだかそんなに深刻にならなくても仕事はそれなりにあって、さらりとおしゃれな生活してて・・・、という感じは、この不況の時代の社会人にあっては「うらやましいねぇ」とつい斜に構えてしまったりもします。
 
つまり、全体的にバブルな感じなんですよね。それも時代なんですけど。
 
で、これって『風の歌を聴け』、『1973年のピンボール』、『羊をめぐる冒険』の続編的な位置づけだと思うんですが、
もしかしたら3部作全部読んでないかも?と思って、次はこの3つを読んでみようかな。と思います。

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2009年1月 9日

西原理恵子「この世で一番大切な金の話」

<p>メッセージ</p>
このブログには、マンガのレビューは載せてないのですが、私は西原さんのファンでして。
で、先日「毎日かあさん5」を買いに行ったら発見。たしか会社の納会あととかでほろ酔いだった気が。
それで、なんとなく、気が大きくなっており購入。
 
ビジネス本なんかとは違った視点で、生活者のレベルでの「お金」の話。
 
とはいっても、どこをどう節約するとか、どういうサービスがあるとかそういうことではない。
 
根本的な話として、生きていくにはお金が必要。地についたお金を自分の力でかせいで欲しい。そういった内容。
お金がないことの苦労や、人のお金に頼らず、自分の力でお金を稼いで生活していくことの大切さなんかが
西原さん独特の視点で書かれている。
 
基本的に、西原さんの考え方って好きなんですよね。
 
特に、私は家庭環境の影響からか(母子家庭でした)、自分の力でお金を稼がなくちゃいけない。
という考え方に強く同意する部分があって。
 
旦那や親に頼っていては、あるときそれはなくなるかもしれない。そのときどうするのか?
そういう現実とずっと一緒だったから。まあ、心配性ってことでもあるし、お金の問題だけで働くわけでもないんだけど。
 
ちょっと過激ではあるけど、地に足が着いていて、力強くて、方向性がブレなくて。
しかし個人的にはひとつ不満が。絵がないと、なんか迫力が足りない!やっぱ、あの絵がないと!ねぇ?
 
中学生くらいだったら子供に読ませてみてもいいかななんて思いました。
すべての漢字にルビが振ってあるから、そういう意図もあるのかも。

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2009年1月 6日

梨木香歩「沼地のある森を抜けて」

<p>メッセージ</p>
ここのところ忙しくて、本を読む時間とともに感想を書く時間が取れなかったのだけれど、これだけは、書いておかなくては。という物語。
 
物語の始まりは、主人公の久美がなくなったおばから受けつくごとになった、先祖から代々受け継がれてきた「ぬかどこ」
 
ある日、ぬかどこから生まれてきたものに気づき、そのぬかどこの始まりと、そこから生まれる命のつながりをいやおうでもたどらずにはいられなくなるのだ。
 
そうしてぬか床を巡るうちに、酵母の研究者である風野さんと出会う。
 
男性でありながら「男というものはこうあるべき」という世間の考えをかたくななまでに拒否し、中性的な存在として生きようとする風野さん。
 
二人はぬかどこのルーツを追って、沼地のある森。をたずねるのだけれど、そこで生まれた二人の距離感とか、自分の中とか、他人との間にある境界が解けてなくなるような感じがすごくやさしくて素敵。
科学と非科学がごちゃまぜになったような不思議な話だけれども、その中に流れている感覚には、すごく感じるものがあったりして、とっても素敵な一冊でした。

最近の梨木さんの本では一番です。本にお茶こぼしたのが、非常に悔やまれます。。。

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