森絵都「風に舞い上がるビニールシート」
メッセージ
あまりよく見ず買ってしまいましたが、読み始めて短編集である事に気付きました。
我儘なオーナーパティシエのために奔走する秘書
捨て犬の世話をするボランティア
仏像に魅入られた修復師
などなど。。。
日常を一生懸命がんばる人々を描いた物語。
私が一番「好き」だったのは仏像の修復師の物語。
仏像に非常なこだわりを見せる主人公と職人肌の親方との関係。
そして、手先が器用で、生き方も上手な同僚。
ある時修復に携わった仏像に心を奪われ、親方とぶつかりながらも
「その仏像を本当に理解しているのは俺だけだ」と思い続ける・・・。
結果、自分の思い通りに修復できたという結末ではないんだけど、
なんか、不思議と若いときのこだわりとか、思い込みとかに感じるものが
あったり、それがある時ジワーっと解けていく様子とかに心があったかくなりました。
仏像好きなので、それも、この作品が気に入った理由のひとつかも。
そして、短編集の最後が表題の「風に舞い上がるビニールシート」。
国連の難民事業に携わる里佳は、職場恋愛の末、結婚。そして、離婚。
その後、元夫は紛争の絶えないアフガンの地で亡くなってしまう・・・。
結婚し、自分の家庭を気付きたいと願う主人公。
そして、「難民たちを救うために現地で働き続ける」ことにこだわる夫。
すれ違い、越えられない壁・・・。
「風に舞い上がるビニールシート」の言葉が胸にしっかりと残ります。
(私は風呂で号泣でした。。。汗)
多かれ少なかれ、誰でもが経験する、日々の葛藤。小さな選択の数々。
じんわりと心に残る短編集。 直木賞受賞作、納得です。
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コメント
こんにちは。
この本はわたしも読みたいと思っていました。
直木賞とかそうゆうのにとことん弱いのです。
nocchi さんは仏像がお好きなのですね。
わたしはお寺が好きなのです。
好みの傾向が似ているかも^^
投稿: Jewel | 2009年5月 2日 10時44分
そう。私は仏像好きなのです。
仏像見物の旅に一人で出かけるくらい。。。
でも、お寺もいいですよね~。
いい仏があるとなお良し(笑)
そういう意味では、京都奈良はやっぱり最高!ですよね☆仏も寺もそろってますから♪
投稿: nocchi | 2009年5月 7日 10時22分