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2009年8月22日

乾くるみ「イニシエーションラブ」

<p>メッセージ</p>
これは、ミステリファンの間では物議をかもした作品だとか。
 
内容は普通の恋愛小説。それも、かなりありふれた。
合コンで知り合って、付き合って、就職して、遠距離になって・・・。みたいな。
(詳しくはネタバレになるので書けませんが)
 
で、ポイントはこの小説になんだかトリック的なものが仕掛けられているということ。
 
私自身、読む前から、文庫の帯や本屋のポップに「最後にビックリ!」みたいなことが散々書かれていたので、気にしながら読んでいました。
 
で、実際に読んでみて、「ん?」「え?」みたいな感じで、いろんな仮説を立ててみたり、ネットで「謎解き」と検索してみたりもして「なるほどねぇ」という感じ。
 
物語自体は、読みやすくてスラスラいけるので、興味のある方は読んでみてもいいかも。
 
私自信はこういう理屈っぽいサプライズ・謎解きよりも、もっとストレートなほうが好きですが。

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伊坂幸太郎「終末のフール」

<p>メッセージ</p>
8年後に隕石が衝突。地球が滅亡するんだって。
アルマゲドンかっ!という感じですが、実際はそうではありません。
 
伊坂作品ですので、舞台は仙台。
 
8年後に地球が滅亡する。としたら、果たしてみんなどうなんでしょう。
人生に期限が付けられてしまいました。
 
つまり、働いてお金をかせいでも使う未来はない。
勤労意欲もわかないので、ものを作る人、売る人がいなくなれば食べるものがなくなる・・・。世の中の歯車が止まるって怖いなぁ・・・。
限られた物資を奪い合う人々。
どうせ死ぬならと、暴挙にでる人々。
もしかしたら、生き残れるのでは。と小さな望みにすがる人々。。。
 
そんな混沌とした世の中で、そこから5年たったある郊外の住宅街での物語。
伊坂幸太郎さんらしく、ユーモアと人情にあふれなんだか、ひどい状況なのにほほえましく読んでしまったりして。
なんだかやさしい気持ちになれる作品でした。

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横山秀雄「クライマーズ・ハイ」

<p>メッセージ</p>
先月谷川岳に登った際に、谷川岳ってクライマーズハイの舞台だよねぇ。と、思い出したので読んでみました。ジャンボ機墜落の8/12も近い、ということで。
 
戦後最大の航空機事故、日航ジャンボ機墜落。
その世紀の大事故をめぐる、地元新聞記者の熱い戦い。
会社内の軋轢や、家庭でのもやもや。それを晴らしてくれる山の存在。
全編を通してスピード感にあふれ、40男の苦しみとまだ冷めない仕事への情熱やこだわりが強く伝わってくる。
くう。泣かせる。
もう、物語はなにも解決していないというのに、泣かせる泣かせる。
ぐっとこらえて読み続ける。私だけでなく、主人公の悠木も涙をこらえるシーンが多い。
 
そして最後に部下からかけられた言葉に落涙。私も、そして悠木も。
 
新聞記者という仕事のやりがいや、過酷さ、難しさ。臨場感がたっぷり。
うーん、同じように横山秀雄氏本人が新聞社で日航機墜落事故に向き合ったからなのかもしれないですね~。いやー、迫力満点。
 
こういう側面から、日航ジャンボ機墜落に向かいあった男たちがいたことを、書き残しておきたかったのかもしれない。と思ったりもして。
こういう男たちの物語、嫌いじゃないっす。(ていうか好き。)

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2009年8月 5日

角田光代「幸福のねだん」

<p>メッセージ</p>
角田さんのエッセーが好きです。小説もすきですけど、エッセーもまたいい。
以前はWEBで連載していたので、仕事の合間にちょこちょこ読んでいたんですが、終わってしまったのでザンネンに思ってました。
 
角田さんのお買い物とそれにまつわるエッセー。
高価なものもあれば、お安いものもあり。金銭感覚も近しい感じがするし、売れっ子の作家さんなのに、9-17時生活ってのもなんか親しみがわきます。
それも、恋人との生活リズムを合わせるためにはじめたなんて。なんかフツーっぽくていいじゃない?
小説なんて書いているから、自分とは全然違う世界の人~って思うけど、なんかフツーの価値観とか生活とかが垣間見れるとふっとうれしくなりますよね。
 
仕事の合間にちょこっと息抜きに丁度いい、気持ちの休まるエッセーです。

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